コーヒーは飲みたいけれど、「夜に飲むと眠れない」「妊娠中だからコーヒーは控えないと」「コーヒーを飲みすぎて、カフェインが気になる」などカフェインを気にされている人も多いのではないでしょうか。コーヒーが好きだからこそよくある悩みだと思います。
カフェインを控えられるディカフェはご存知の方も多いですよね。しかし、ディカフェに対して、あまりおいしいイメージを持っていない方もいると思います。
ただ、実はスタバのディカフェドリンクには、コーヒーの風味をそのまま残したおいしいドリンクがたくさんあることを知っていましたか?
今回は、スタバのディカフェドリンクをご紹介したいと思います。スタバのディカフェメニューを知って、おいしいコーヒーを飲みたいときに楽しめるよう活用するきっかけになれば幸いです。
目次
ディカフェとは
本来「ディカフェ」とは、カフェインが入っている飲み物から、カフェインを抜いたもの全般を指します。紅茶やコーヒー、コーラなどが一例です。
一般的に広まっているディカフェとは、「カフェインを除去しコーヒー」のことを指します。ディカフェは「ノンカフェインコーヒー」「カフェインレスコーヒー」とも呼ばれています。
カフェイン入りの飲み物を飲むと、敏感な方は夜眠れなくなったり、過剰に摂取すると興奮や下痢など健康被害を及ぼす恐れもあります。
健康な成人で、400mg(マグカップ3杯)までと推奨している国も(注1)。それくらい過剰摂取による健康被害の可能性があるということです。普段カフェイン入りの飲み物を多く飲まれている方やカフェインに敏感な方には、「ディカフェ」がおすすめです。
スタバのディカフェの技術
以前のディカフェというと、コーヒーの風味が消えてしまい美味しくない印象もありました。近年では、技術が向上して本来の味わいそのままに、カフェインだけを取り除いた高品質のコーヒーもあります。
どのようにカフェインを除去しているかご存知の方は少ないのではないでしょうか。主にコーヒー豆からカフェインを取り除く方法は3つあります。
薬品を使う方法:溶剤抽出法
カフェインを溶かす薬品を使用して、カフェインを取り除きます。メリットは、安価にできることです。
デメリットとしては、カフェイン以外にも成分の損失が大きく、風味が落ちてしまうことが挙げられます。日本では、薬品によるカフェイン除去法は禁止されています。
水と薬品を使う方法:水抽出法
水に溶ける成分を生豆から抽出。成分が溶けている水に薬品を入れてカフェインを除去します。その後、カフェイン除去後の薬品成分の残っている水から薬品成分を除去して、水に残っている成分を生豆に戻します。
メリットは、薬品が直接豆に触れないので安全性が高いこと、2段階抽出のためカフェイン以外の成分の損失を抑えられることです。
二酸化炭素を使う方法:超臨界二酸化炭素抽出法
二酸化炭素に、一定の圧力と熱を加えて、液体と気体の両方の性質をもつ超臨界流体状態にします。超臨界状態になった二酸化炭素を用いて、カフェインを除去します。
メリットはカフェイン以外の成分の損失を抑えられること、常温に近い温度での抽出になるので豆本来の香りや風味を損なわずに済むことが挙げられます。デメリットは、コストがかかるため豆そのものの値段が高いことです。
スタバは、二酸化炭素を使ってコーヒー豆からカフェインを取り除く方法を選んでいます。
スタバの「co2 Method」とは
スタバではコーヒーの香りや味わい、風味はそのままにカフェインだけを取り除く、化学物質を使わない除去方法「CO2 Method」(二酸化炭素抽出法)を採用しています。
スタバのディカフェは、カフェインを99%以上取り除きながら、これまでの香り高いコーヒーと変わらないおいしさを実現しています。
スタバのディカフェはこんな方におすすめ!
スタバではドリップコーヒーのディカフェだけでなく、ディカフェのエスプレッソを使用したカフェラテやカフェモカなどのドリンクも楽しむことができます。以下のような方には、ぜひ試していただきたいと思います。
妊娠中、授乳中の方
妊娠中や授乳中の方は、積極的にカフェインを控えられている方が多いかと思います。世界保健機関(WHO)はカフェインによる胎児への影響は確定はしていないとしつつも、妊婦さんに対してコーヒーは3杯程度(注2)、英国食品基準庁(FSA)はWHOより厳しく2杯程度までに制限するよう推奨しています(注3)。
カフェインを控えた方が良い理由としては、赤ちゃんに影響を与える恐れがあることが挙げられます。カフェインの過剰摂取によって、流産・早産、低体温児、発達障害などのリスクが上がる可能性があります。
カフェイン摂取すると血管を収縮させる作用があるので、お腹が張ったり赤ちゃんに運ばれる酸素や栄養分の量が減る恐れもあります。そのため、できるだけカフェインを控えるのが望ましいですね(注4)。
夜にもコーヒーを飲みたい方
カフェインには覚醒作用があることをご存知の方は多いですよね。またコーヒーにはリラックス効果や集中力の向上効果もあるので、残業の時やリラックスタイムに飲みたい方も多いと思います。
カフェインは、飲んでから2時間〜4時間程度効果が持続すると言われています。また効果がほぼなくなると言われる時間まで5時間から7時間かかることも。したがって、6時以降にもコーヒーを楽しみたい方にはよく眠れるようにディカフェに変えてみましょう。
1日に何杯もコーヒーを楽しみたい方
カフェインには、過剰摂取すると不眠症、頭痛、脱水症、イライラしたり気持ちが不安定になるなどの影響が出ることがあります。また中毒性があるので、過剰摂取によって飲まないと頭痛がする方もいるようです。
1日に3杯以上飲む方は半分ほどディカフェに変えてみるのも良いかもしれません。
スタバでディカフェにカスタムする方法
ドリップコーヒーやエスプレッソを使ったドリンクをディカフェにするには+50円でカスタマイズすることがきでます。注文する際に「ディカフェで」と店員さんに伝えましょう。
ディカフェにできるスタバのドリンクメニュー
スタバではほぼ全てのコーヒードリンクをディカフェに変更できます。普段注文しているコーヒーを、ディカフェにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
スタバのディカフェにできるドリンクでおすすめの商品を紹介します。ぜひ、出来立てのコーヒーをお店でお試しください。
ドリップコーヒー
コーヒー好きには、ブラックが好きな方も多いのではないでしょうか?マグカップにすると量も多い分カフェインも多く摂取することになります。
ブラックコーヒーは、豆の味をダイレクトに味わうことができます。よりディカフェのおいしさがわかりやすいと思うので、ぜひ試してみてください。
カフェラテ
スターバックスラテは、エスプレッソに温かいミルクを注いだドリンクです。エスプレッソをディカフェに変更しても楽しむことができます。通常のドリンクと変わらないおいしさをぜひ楽しみましょう。
キャラメルマキアート
キャラメルマキアートもエスプレッソにミルクとバニラシロップ、キャラメルソースがかけられているスタバ定番のメニューです。
甘いコーヒーが好きな方におすすめです。ディカフェのエスプレッソにカスタマイズをして味の違いを試してみてください。
家で楽しむスタバのディカフェの種類と買い方
ディカフェのコーヒー豆は、気軽に購入できるので、おうち時間が増えている今、ぜひ購入しておうち時間のお供にするのはいかがでしょうか。
購入できる豆やインスタント商品も、スタバのおいしい味を保ちながら99%カフェインを除去したディカフェコーヒーを楽しむことができます。身近なお店での購入方法や気軽に楽しめる方法をご紹介します。
店頭で豆を購入する
スタバの入り口付近によく豆が置いてある棚がありますね。そちらにディカフェの豆が並んでいるのをご存知でしょうか。
王道なのが「ハウスブレンドのディカフェ」です。ナッツやココアの味わいが特徴的で、味のバランスが良く飲みやすいコーヒー豆だと思います。通常1つの袋に250g入っていますが、100g単位でも購入ができます。
もし、ディカフェの味を試しで買ってみたい方や、2週間くらいで飲みきれない方にはおすすめの購入方法です。
スーパーやネットでも購入可能!
今では、スーパーのコーヒーコーナーに行けばスタバのコーヒーが販売されていて気軽に購入することができます。また、スタバのオンラインストアやアマゾンなどでも簡単に入手することが可能です。好みの味だったら定期的に購入するのも良いですね。
気軽に飲みたいならVIAがおすすめ
豆を買ったりするのが面倒な方やドリップマシーンなどの抽出する器具がない方には、スタバのVIAがおすすめです。お湯に溶かすだけなので、オフィスや夜飲みたい方にも手軽で飲みやすいですね。
カフェインを控えたい方もディカフェを楽しもう!
スタバのドリンクは、コーヒーの風味をそのままで、カフェインレスにカスタマイズできるドリンクがたくさんあります。カフェインを控えたい方や飲み過ぎの方にもおすすめです。
スタバにあるデカフェメニューを知って、妊娠中の方や夜にも楽しみたい方も気軽にコーヒーを飲みましょう。また、豆がいろいろな方法で販売されているので、お家でもディカフェを飲むことができます。
コーヒーが好きな方は、気づかないうちに飲み過ぎていることが多いのでカフェインの量には注意が必要です。
ただ、コーヒーはどんなときにも楽し見たいもの。ディカフェを生活に取り入れて、うまくカフェインと付き合い、コントロールすることも大切です。ぜひスタバのディカフェを試してみてください。
公式Twitterでは、ひょんなことからFIKAを担当することになってしまった編集長が、コーヒーの新しい発見を日々発信しています。一緒にコーヒーを学んでいきませんか?
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出典:
注1 カナダ保健省
注2 厚生労働省
注3 Pregnant women advised to limit caffeine consumption
注4 食品安全委員会