「フラットホワイトってどんなドリンクなんだろう?」と気になっていませんか?
フラットホワイトとは、エスプレッソとミルクを合わせて作ったドリンクのこと。オーストラリアとニュージーランドを中心によく飲まれるコーヒーなんです。
ミルクの泡がきめ細かく、飲んだ瞬間にミルクの甘みを感じることができます。
また、カフェラテと比べてエスプレッソが多めなので、しっかりとしたコーヒー感も楽しめるんです。
なので、トロッとミルクの甘みを感じることができます。
「カフェラテよりもコーヒー感の強いコーヒーを飲みたい」という人に、ぴったりです。
この記事では、フラットホワイトの味の特徴やおいしい飲み方まで詳しく紹介します。
気になった方は、ぜひフラットホワイトを飲んでみてくださいね。
目次
1.フラットホワイトとは
フラットホワイトは、エスプレッソに、細かく泡立てたなめらかな舌触りのミルクを加えて作られたドリンクです。
一般的なカフェラテやカプチーノは、エスプレッソショット1杯にたっぷりのミルクを使うのですが、フラットホワイトは、エスプレッソショット2杯の上に、泡立てたミルクを少し乗せるだけ。
そのため、ミルクの味が強いカフェラテやカプチーノと比べて、フラットホワイトは、エスプレッソの味が強いです。
「コーヒーの味が濃い、少量のカフェラテ」のような感じをイメージしてくださいね。
コーヒーのキリッとした苦みが強く、ミルク泡がやわらかい飲み心地が特徴のフラットホワイト。少量なので、さっと飲めるのも魅力です。仕事のちょっとした一息に最適なドリンクなんですよ。
エスプレッソとは、コーヒー豆からおいしい部分だけを抽出した液体のこと。コーヒー豆に含まれた、コク、苦み、甘み、酸っぱさをバランスよく取り出した、うまみたっぷりの凝縮液なんです。
マシンでエスプレッソを抽出するときは、専用のカップに少量抽出します。エスプレッソ用の小さなカップ1杯=エスプレッソショット1杯といいます。
フラットホワイトという名前の由来には、いくつかの説があります。一般的に広く伝えられている説によると、ホワイトはミルクの「白(ホワイト)」を指していて、フラットはきめ細かいミルクの泡が平らに注がれる状態を指しているといわれています。
発祥の地は諸説ありますが、オーストラリアやニュージーランドでは?と言われています。
そもそもエスプレッソを基本にしたコーヒーメニューが多いのが特徴であるオーストラリアとニュージーランド。なぜ、飲まれるようになったのかはわからないようですが、どのカフェでも定番メニューにあるのがフラットホワイトなんです。
日本で定番の、カフェラテのような感覚ですね。
ちなみに、オーストラリアとニュージーランドは、アメリカのメディアCNNで「世界8大コーヒーの街」に選ばれています。コーヒーが日常的に飲まれていることが分かりますね。
2.カフェラテやカプチーノとどこが違うの?
フラットホワイトの材料は、カフェラテとカプチーノと同じなんです。
しかし、材料は同じでもミルクの加工方法やコーヒーの割合によって、それぞれ飲み心地が違うのがおもしろいんです。
フラットホワイト | カフェラテ | カプチーノ | |
エスプレッソショット | 2杯 | 1杯 | 1杯 |
ミルクの質感 | ミルクの泡がとても細かく、絹ごし豆腐のようななめらかさ。 | フラットホワイトとカプチーノの中間の泡立ち。ミルクの泡は少なめ。 | 空気をたくさん入れて泡立てた、ふわふわな泡。 |
ミルクの割合 | 細かく泡立てたミルク少量のせる程度 | 全体の70%がミルク(フォームミルク30%+スチームミルク40%) | 全体の70%がミルク(フォームミルク40%+スチームミルク30%) |
とろける細かいミルク泡と苦みが口いっぱいに広がる大人な味。 いつもと違うコーヒーが飲みたい方、ビターな味が好きな方におすすめ。 | ほんわりふわっとしたミルクの泡が楽しめる、ミルク感が強い甘めな味。 コーヒーのザ・定番。マイルドな味で飲みやすく、コーヒーを初めて飲む方におすすめ。 | ふわっふわのミルク泡を吸い込むように飲みます。ミルクが多く甘いです。独特な飲み心地を楽しみたい方、甘めが好きな方におすすめ。 |
ミルクの種類
- スチームミルク:温めた液状のミルク
- フォームミルク:フワフワの泡立ったミルク
フラットホワイトの違いは、
- エスプレッソとミルクの割合
- ミルクの質感
にあります。
まず、フラットホワイトは、カフェラテやカプチーノよりも、エスプレッソが2倍入っています。さらに、ミルクの量も少ないのが分かりますね。
エスプレッソが2倍ということは、コーヒーの苦みが2倍増えます。つまり、コーヒーの苦みを存分に楽しめるコーヒーなんです。
また、フラットホワイトのミルクは、カフェラテやカプチーノと比べて抜群になめらかです。
ミルクの泡がきめ細かく、トロっとした飲み心地のフラットホワイトは「甘いドリンクは苦手...ビターな味わいが好き!」という人に向いています。
3.フラットホワイトはどこで飲めるの?
オーストラリアとニュージーランドを中心に親しまれているフラットホワイト。実は日本でも気軽に飲めます。
日本で気軽にフラットホワイトが飲めるお店は、次の2つ。
- タリーズ
- マクドナルド
ここからは、それぞれのフラットホワイトの味わいについて紹介します。
3-1.タリーズ
タリーズでは、フラットホワイトが2種類あるんです!通常のフラットホワイトの他に、「ミルキーフラットホワイト」というドリンクがあります。
ミルキーフラットホワイトは、コンデンスミルクが加わった、甘くて濃厚な味わい。
どちらもトールサイズのみで、470円(税抜)で販売されています。国内焙煎の新鮮なコーヒー豆と無調整牛乳が使われていて、素材にもこだわっている一杯ですよ。
3-2.マクドナルド
ハンバーガーでおなじみのマクドナルド。「マックカフェ バイ バリスタ」というシリーズで、本格的なコーヒーも楽しめるんです!選び抜かれた専任のバリスタが作ってくれます。
フラットホワイトの値段は、Sサイズ250円(税込)、Mサイズ290円(税込)。お手軽な値段で本格的な味が楽しめるのが魅力ですね。
3-3.スターバックスには置いてない!でもカスタムで注文可能!
フラットホワイトはスターバックスにはありません。しかし、3ステップでフラットホワイトに近いドリンクを注文することができますよ。
- 1.ショートサイズのスターバックスラテ(340円税抜)を注文する
- 2.エスプレッソショット(50円税抜)追加
- 3.フォームミルク少なめ(無料)
もととなるスターバックスラテは、通年販売しています。いつでもフラットホワイトが飲めて嬉しいですね!
4.家でフラットホワイトを作ってみよう
「本格的なマシンがないから作れない・・・。」と思ったかもしれません。
フラットホワイトのとろけるような舌触りのミルクとガツンと鼻に広がるコーヒーの香り。家で飲みたくありませんか?
ここでは誰でも簡単に作れる方法とこだわって作る方法どちらもご紹介します!
フラットホワイトを作るためには、次の2つが必要です。
- (1)泡立てたミルク
- (2)濃いめに淹れたコーヒー
コーヒーは、抽出方法によって作り方が若干違います。
ただし、ミルクはどの方法で作るときも共有のやり方で作るので、まずはミルクの作り方から解説しますね。
実際に作るときは、まずコーヒーを用意してからミルクを作ると、冷めにくくなるのでおすすめです。
(1)フラットホワイト用のミルクの作り方
ミルクは温めてから、泡立て器で泡立てましょう。
「家に電動泡立て器がない!」という場合でも大丈夫です。100円均一で、電池式ミニミルクフォーマーが買えますよ。クリーミーなミルクを、手間なくすぐ作れるのでおすすめです。
ミルクを細かく泡立てるコツは、成分無調整の牛乳を使うことです。
なぜかというと、うまく泡立てるには、乳脂肪が必要になるからです。そのため、脂肪を減らした低脂肪乳や、カルシウム強化牛乳は避けることをおすすめします。
(2)フラットホワイト用のコーヒーの淹れ方
コーヒーは、次の4つの方法で淹れましょう。
- 1. インスタントコーヒー
- 2. ドリップコーヒー
- 3. ネスカフェドルチェグスト
- 4. エスプレッソマシン
1番本格的に作るには、エスプレッソマシンが必要です。ただし、エスプレッソマシンは高価なので、持っていない人は、その他の抽出方法で代用しましょう。
ここでは、フラットホワイトに合うように濃いめに淹れる方法を、それぞれ紹介しますね。
1. インスタントコーヒー
家にある材料で作ってみましょう!誰でも簡単にできます。
- 材料
- インスタントコーヒー:小さじ3
- お湯:50ml
- 牛乳:130ml
*作り方*
これなら手軽にできますね。ただし、「インスタントコーヒーは苦手なんだよなぁ」という人は、次に紹介するドリップコーヒーでの抽出を試してみてください!
捕捉枠:インスタントのドリップコーヒーを使う場合
コーヒー豆が入ったドリップパックを使う場合もコーヒーを濃くするために、お湯の量を減らして作りましょう。
目安としては、商品記載のお湯の量の半分を使うくらいがおすすめです。コーヒーの量が少なくなるので注意。全体量は減りますが、コーヒーの濃いコクのある味わいが楽しめますよ!
2. ドリップコーヒー
いつもより濃く作ることがポイントです!
- 細かく挽いたコーヒー豆:2杯分(20g前後)
- お湯:1杯分より少し少なめ(100㏄程度)
- ミルク:お好みの量(少なめがおすすめ)
- 泡立て器
- ペーパーフィルター
- ドリッパー(フィルターをセットするカップ)
- サーバー(淹れたコーヒーを受けるポット)
- 細口ドリップポット
*作り方*
コーヒーを抽出するお湯の温度は、95度くらいにしましょう。なぜなら、お湯の温度でコーヒーの味が変わるからです。
味の特徴
- お湯の温度が高いとコーヒー濃度が高く、苦い。はっきりとした味。
- お湯の温度が低いとコーヒー濃度が低く、甘みがでやすい。ぼんやりとした味。
フラットホワイトは、コーヒーの苦みが魅力です。高温のお湯を使って、コーヒーを淹れましょう。
95度のお湯でコーヒーを淹れると、できあがった際、ちょうどいい温度になりますよ。熱すぎず、冷めすぎず、飲みやすい60~70度に仕上がります。
最初に、約20㏄のお湯をコーヒーの粉全体にかけましょう。そのまま20秒待ちます。
コーヒーの成分が溶けだすには、性質があります。お湯の温度が高いと、コーヒーの苦みと酸味がでるのが早いんです。長時間蒸らしてしまうと、コーヒーの成分が余分にですぎて雑味になります。
コーヒーのおいしさは、苦みと酸味のバランスが命です。おいしく抽出できるちょうどいい時間が、20秒です。
残りのお湯をゆっくり少しずつ、コーヒーの粉にかけましょう。ポイントは、小さな「の」の字を描くように淹れることです。粉全体の成分をうまく抽出できますよ!
コーヒーをカップにそそぎましょう。泡立てたミルクをふんわり乗せて完成です。
コーヒーにかける手間を楽しみたい方に、ぴったりの淹れ方ですよ!
3. ネスカフェドルチェグスト
ネスカフェドルチェグストとは、ボタン一つでコーヒーが飲めるマシンです。
「カプセルで本当においしいのが飲めるの?」と思うかもしれませんが、意外と本格的なフラットホワイトを楽しむことができます。
- ドルチェグストのフラットホワイト専用カプセル:1つ
フラットホワイト専用カプセルは、16個入り(16杯分)1箱で、980円(税込)で販売されています。
作り方は、マシンにカプセルを入れてボタンを押すだけです。エスプレッソの抽出や、ミルクの泡立てまで全て自動で作ってくれるのが良いところ。
費用はかかりますが、手軽に本格的なフラットホワイトを楽しみたい!せっかくならいろんなコーヒーを楽しめるようになりたい!という人なら、試してみても良いと思います。
4. エスプレッソマシン
専用のマシンで抽出したエスプレッソを使うと、よりコーヒーの香りとコクがでます。
- コーヒー豆:16g~20g
- 牛乳:お好みの量(少なめがおすすめ)
*作り方*
フラットホワイトの名前の通り、表面が「フラット(平面)」になるように、ミルクをそそいで完成です。
マシンを使うと、お店で飲むような本格的な味が楽しめます。
5.フラットホワイトをアレンジしてみよう
クリーミーなミルクの泡に、甘さを加えるとおいしいんです!
5-1.アレンジ方法
もっと変わったコーヒーが飲みたい!そんなあなたに、フラットホワイトと相性抜群のアレンジ方法をお教えします!
ココアフラットホワイト
ミルクの泡の上に、甘いココアパウダーをかけるアレンジです。フラットホワイトの苦みをやわらげ、飲みやすくなります。

黒蜜きな粉フラットホワイト
ミルクの泡の上に、黒蜜ときな粉をかけるだけで、デザートドリンクに変身します!フラットホワイトの特徴である、きめ細かいミルク泡に綺麗に混ざります。
一口目で、きな粉の香りがふわっと広がる風味が楽しめますよ。

5-2.フラットホワイトに合うお菓子とは フラットホワイトのような、苦みが強いコーヒーには、甘いお菓子がぴったり!
ガトーショコラのポロショコラという商品を知っていますか?輸入食品を扱う、カルディや成城石井に置いてあります。高純度チョコレートが使われており、ベイクドチーズケーキのようなずっしりとした固さです。
とっても濃厚な甘さなので、苦味の強いフラットホワイトと合いますよ。5切れ入って358円(税込)で販売されています。ぜひ食べてみてくださいね。
6.まとめ
泡が細かいクリーミーなミルクと、コクと苦みが強いエスプレッソが合わさったフラットホワイト。「甘いドリンクは飲みにくい…。」という方にはピッタリのドリンクです。
フラットホワイトのミルクの泡は、コーヒーの種類の中でも抜群のなめらかさです。トロッとした、独特な飲み心地も楽しめます!
あまり聞きなじみのない名前ですが、身近なコーヒーチェーン店で飲めるコーヒーなんですよ。
材料もシンプルなので、家でも作ってみてくださいね。
この記事で、フラットホワイトのことを知っていただければ幸いです。