普段はカフェで飲む美味しいコーヒー。
この珈琲、家で淹れることができたらとっても幸せなのに。そんなことを考えたことはありませんか?
私は淹れているときの香りが大好きで、お家でもコーヒーセットを揃えています。
ハリオV60は、初めて自分で淹れるようになってから、使い続けているのですが、初心者でも淹れやすくて、応用も効くため1番おすすめのドリッパーです!
でも、ドリッパーについて調べていると、「ドリッパーってこんなにたくさんの種類があるの?しかもみんな似たような形・・・」と困惑しますよね?
今回はそんなドリッパーの中で、なぜ私がハリオV60をおすすめするのか、具体的に紹介したいと思います!
ハリオV60とは?私がおすすめする理由
ハリオV60は、初心者から上級者まで使えるので、持っておいて損はないドリッパー。
何を隠そう、私もハリオV60の愛好者の1人です。
元々は働いているお店で使っていたのですが、それからというもの今では家でコーヒーを淹れるときもハリオV60を使っています。
コーヒードリッパーによっては、味に変化がつけられず、好みの味を再現できなかったりするのですが、ハリオV60なら、お湯の淹れ加減で味を変えることで、自分の淹れたいコーヒーの味に調節できるんです。
とても便利ですよね?
これ一つで色々な味の珈琲が淹れられるので、買ったあともずっと使いたくなります。
しかも値段が安く、初心者でも扱いやすいプラスチック製なので、初めてハンドドリップ に挑戦する人にも向いています。
なので、ハリオV60は、ハンドドリップを始めるときに揃えておきたいドリッパーの1つだと言えます。
そんなハリオV60を私がおすすめするのは、次の3つの理由があります!
- 旨味を引き出しやすい
- 上級者になってからも長く使える
- 味の変化を楽しめる
それぞれ順番に説明していきますね!
コーヒーの豆知識|ハリオの歴史
ハリオV60の歴史は1920年代にハリオ社の前進、柴田弘製作所というガラスメーカーからスタートします。その後、2004年に今のハリオV60の形のドリッパーを発売し、今では世界的にも認められていてるメイドイン・ジャパンのドリッパーです。
旨味を引き出しやすい
ハリオV60の作りで特徴的なのが「円すい形」と内側にある「らせん状のリブ」。この2つによって、ハリオV60はコーヒーの旨味を引き出しやすくなっています。
台形のドリッパーにコーヒーの粉を置くと、広く浅く広がります。その結果、お湯を注ぐと均一にお湯と触れるのですが、触れる時間はどの箇所の粉も短くなります。
一方、円すい型のハリオV60は、ドリッパーの中心部にコーヒーの粉が下までぎっしり詰まった層を作ります。
注がれたお湯はこの層をじっくりと触れて抽出されるので、コーヒーのおいしいところがを出やすくなるんです。
そして内側にあるリブは「スパイラルリブ」と呼ばれ、ドリッパーとペーパーフィルターがくっつくのを防ぎ空気を入れる隙間をつくります。
コーヒーでは豆にお湯をかけてしばらく蒸らすことが豆の味を引き出すために重要なのですが、このリブがあることによって適度に空気が外に抜け、
コーヒーの粉全体が膨らみやすくなるんです。
ハリオV60はこの2つの仕組みがあることで、コーヒーの味を引出しやすいんですよ。
上級者になってからも長く使える!
上のような構造によって、ハリオV60は、初心者でも失敗せず淹れやすいのが特徴です。
でも、「初心者向きなら、後々使わなくなるのでは。。?」と疑問に思いますよね。
確かに、ドリッパーによっては淹れやすい代わりに、個性が出しにくいものもあります。
しかしその点ハリオV60は、上級者になっても現役でしっかり活躍してもらえるのも良いとこです。
そもそもハリオV60がコーヒーを淹れる人の中で有名になったのは、2010年に「ワールドブリューワーズカップ」というコーヒーの淹れる技術を競う大会で使われたことがきっかけです。
この大会では、「コーヒーを誰が1番上手に淹れるか?」が競われるのですが、2010年の大会で1位になった人が、ハリオV60を使っていたんです。
これを期にハリオV60は世界中で有名になったのですが、今では素人からプロまで幅広い人が使っています。
このように、上級者になっても使えるので、1つ目にぴったりのドリッパーなんです!
味の変化を楽しめる
ハンドドリップ の醍醐味といえば、味に変化をつけたり、自分好みの味を再現することですよね。
ハリオV60の底には直径2cmくらいの、ドリッパーにしては大きめの穴が空いています。この穴のおかげでお湯を注ぐスピードを変えることができます。
他のドリッパーは底の穴が小さいことが多く、ドリッパーの底のお湯が貯まります。
コーヒーの味わいは、お湯の温度や触れている時間によって変わるので、お湯がたまるタイプのドリッパーだと、お湯を注ぐスピードを変えても、コーヒーとお湯が接している時間を変えることができません。
そのため、底の穴が小さいドリッパーだと味の変化を付けづらいのですが、ハリオV60は底の穴が大きいため、お湯を注ぐスピードや豆の粗さを変えることで、豆がお湯と接する時間をコントロールすることができるんです。
その結果、ハリオV60ではゆっくり注いで濃厚な味にしたり、素早く注いですっきりした味にしたり、いろんなコーヒーの味を楽しめるんです。
コーノ式ドリッパーとどう違うの?
ハリオV60とよく比べられるのが同じく日本のメーカーが作ったコーノ式のドリッパー。
両方とも同じ円すい型をしているので、どっちにしようか迷う人も多いようです。
そこでここからは、2つのドリッパーの違いを詳しく見ていきましょう!
主な違いは、下記3点!
- ハリオの方が少し安い
- ハリオV60はすっきりした味に、コーノ式はストレートな味に
- ハリオV60はデザインが豊富
どちらが良い悪いというわけではなく、人によって好みが違うので、自分に合うなぁと思うものを選んでください!
それぞれ詳しく見ていきますね。
ハリオV60の方がちょっと安い
ハリオV60、コーノ式共に、同じプラスチック製のドリッパーがありますがハリオV60の方が少し安くなっています。
コーノ式は一番お手頃な値段で850円なのに比べ、ハリオV60は400円から購入できます。
そこまで、差があるわけではありませんが、少しでも安くコーヒーセットを揃えたい人には、約半額のハリオV60が第一候補になると思います。
もちろん、安いからと言って、作りが悪いわけではなく材質や作りはしっかりしています。
ハリオV60はコーノ式よりもプラスチックが薄いのですが熱湯を掛けても問題ないほど丈夫な作りをしています。
安物のドリッパーによっては熱湯がNGだったりするのですが、その点ハリオV60もコーノ式も問題ありません。
手ごろな値段なので初めて家でコーヒーを淹れるとき、試しに買ってみるドリッパーとして丁度よいですよ。
コーノ式よりもスッキリした味わいになる
そして一番気になるのが味の出方の違い。
ハリオV60は、コーノ式に比べてすっきりした味わいになります。
その理由は、大きく分けて次の2つ。
- コーノ式よりも豆が程よく蒸らされる
- ドリッパー内にお湯が止まる時間が短い
それぞれ詳しく解説しておきますね。
コーノ式よりも豆が程よく蒸らされる
まずハリオV60は、内側のリブの形状によってドリッパーとペーパーフィルターの密着具合が少なく、豆全体に空気が適度に入ります。そのため、豆全体が程よく蒸らされ、豆本来の味がストレートに出やすくなります。
一方、コーノ式は
- ドリッパーの形状がどうだから空気が入りにくい
- そうなるとどんな味になるのか
を書きましょう!
ドリッパーの形はハリオV60と一緒ですが、リブの形が違い、真っ直ぐで短いリブがドリッパーの下部だけです。
ドリッパー上部はペーパーフィルターと密着し空気が入りづらくなります。
そうすることでドリッパー内の粉はあまり動かず、その場に留まるので濃いめに抽出されます。
ドリッパー内にお湯が止まる時間が短い
ハリオV60は、底にある穴が大きいので、淹れたお湯はドリッパー内に留まる時間が短くなります。ドリッパー内でコーヒーの粉とお湯が接触したとき、初めにコーヒー豆本来の味が出てきて濃いコーヒーの味になります。そのあとはコーヒーの味は薄くなっていき、最後にコーヒー豆の雑味ができます。
ハリオV60では、底の穴が大きくお湯が落ちるスピードも出やすいため、エグみや苦味が出る前にお湯ドリッパーを通過し、スッキリした味わいになります。
一方コーノ式では、
- おねが触れてる時間が長い
- そうなるとどんな味になるか
を書きましょう
ドリッパー内のコーヒーの粉がお湯に触れている時間が長いので、粉一粒一粒の奥深くまでお湯が浸透し重い味になります。
例えば、古くからある喫茶店ではサイフォンやフレンチプレスのコーヒーは味が濃く、重い印象ですよね?そんな味に近いイメージになります。
デザインも豊富!
ハリオV60はデザインと種類がたくさんあります。プラスチック性だけでも3〜4種類もあるんです。
デザインも洗礼されたものが多く、コーヒー界で有名な人がデザインしているものなど、話題性のあるもの多く、自分に合ったドリッパーを選ぶ楽しみもあります。
まずはどれを選ぶべき?ハリオV60の種類とおすすめ
ハリオV60のドリッパーでコーヒーを入れるためには、次のものを用意しましょう。
- ハリオV60ドリッパー
- ハリオV60専用ペーパーフィルター
- ハリオV60サーバー
まず始めに自分が気に入ったドリッパーと専用のペーパーフィルターを揃えましょう。
ドリッパーの大きさは2種類あり「01」が1〜2杯分用、「02」が1〜4杯用です。お店でよく見るのは「02」の方の大きさです。
迷ったときには「02」のサイズを買うことをおすすめします。「01」は2杯分までしか淹れることができませんが、「02」は1杯〜4杯まで淹れることができます。たくさん淹れたいときにも使えて便利ですよね。
私が選んだのはこれ
私が最初に買ったハリオV60はプラスチックの透明なタイプ。
プラスチックタイプを初めに買ったのは単純な理由ですが、値段が安かったからです。
その後ハリオV60の魅力に取りつかれ、銅やセラミックのものも買ってしまったのですが、最初は一番お手頃なものを選びたいと思っていました。
また、プラスチックタイプであれば、金属フィルターに比べてクセがなく、応用も効くので、コーヒーの味を感じやすいと思ったのも理由の1つです。
今ではコーヒー豆を買ったらまず初めにハリオV60を使い、決まった豆の量とコーヒーの量で珈琲を淹れるようにしています。
そうすることで「この豆はこんな味」というのを自分の中で感じることができます。それを基準に豆の挽き具合やお湯の量を調節したり、コーヒーを淹れる器具の変えたりすることで、自分好みの味にアレンジできるんです
正に私のお中では基準となるドリッパーなのです。
その他のハリオV60
ドリッパーの種類は他にもたくさんあります。そして、ドリッパー以外にもおすすめの商品があるのでいくつか紹介しますね。
ステンレスのドリッパー
私が次のハリオV60のドリッパーを買うならステンレスのドリッパー。値段は少し上がりますが軽くて丈夫な金属製、ステンレスなので錆にも強くアウトドアでも使えます。
ステンレスドリッパーはプラスチックに比べ、熱の伝導率が高いので外でコーヒーを入れるときでもお湯の温度を下げずにドリップすることができます。
BBQやキャンプのときに持って行きたいですね!
銅のドリッパー
本格的なメタル仕様のドリッパー。ステンレスドリッパー同様、熱伝導率が良く、温たたまったドリッパーでスムーズにドリップコーヒーを入れることができます。
お洒落さを求めるなら一番おすすめ。ウッド調の器具とも相性がよくとても視覚作用で更に美味しいコーヒーが淹れられそうですよね!
セラミックのドリッパー
ハリオ社のセラミックドリッパーは有田焼きを使用していて、1つ1つが職人さんの手作りになっています。有田焼きに焼き物技術とハリオV60で優雅で美味しいコーヒーを淹れられそうですね。
その他、淹れるために必要なグッズ
専用ペーパーフィルター
専用のペーパーフィルターもドリッパーと同じく「01」と「02」で別れています。酸素漂白された白いタイプと漂白されていない茶色のものがあります。
どちらがよいかは考え方の違いですが、漂白されていない茶色いものは若干紙の匂いが残ります。
白いタイプは漂白剤を使っているので気になる方もいるかもしれませんが塩素漂白のような強いものではなく、酸素漂白なので匂いがしたり身体に悪かったりすることはありません。
どちらも珈琲にしてしまえば気にならない程度です。ちなみに私は強いこだわりはないですが、どちらかと未漂白のものがいいなと思い未漂白のものを使っています。
専用サーバー
ドリッパーから出てくるコーヒーをためていく専用サーバー。ドリッパーから直接コップに淹れても大丈夫ですが、1人分以上を淹れるときはサーバーを使ったほうが味が均一になります。
おすすめはダントツで「レンジサーバー クリア」。ハリオのサーバーの中で一番新しいタイプです。サイズはドリッパーの大きさと連動しているので、ドリッパーと同じサイズのものを買うようにしましょう。
フタがシリコンなので密封され、コーヒーの味も少しの間ですが保つことができます。そして何より熱に強く熱湯を掛けても割れる心配がありません。
家でコーヒーを淹れるための道具がセットになったもので、これだけ買えばすぐに家でコーヒーを淹れられるという便利なセット。種類もいくつかあります。
おすすめは「V60コーヒーサーバー02 セット ショコラブラウン」。
ハリオV60のドリッパーとサーバー、ペーパーフィルターと豆用スプーンがセットになっていて一番お手頃なタイプになっています。
まさに、初めてコーヒーを家で淹れる人におすすめです。
更に少しこだわりたいなら「V60オリーブウッドスタンドセット」もおおすすめ!。
セット内容は同じですが、ドリッパーは「耐熱ガラス」、サーバーは「レンジサーバー クリア」になっています。
そしてウッドタイプのスタンドが本当にお洒落なので、値段は少し高いけど私もとてもほしい商品です!
ハリオV60を使った珈琲の淹れ方
次はハリオV60のドリッパーを使った美味しいコーヒーの淹れ方を紹介します。ポイントを解説しながら説明していきます!
豆と珈琲の抽出量について
まず、コーヒー豆の量ですが、「豆と抽出したコーヒーの出来上がりの量が1:12」これが黄金比だと思っています。
例えば豆が15gなら、コーヒーの出来上がりの量は180g。
表にするとこのようになります。
杯数 | コーヒー豆の量(g) | コーヒーの出来上がり量(g) |
通常の1杯分 | 15g | 180g |
1杯分(いっぱい飲みたいとき) | 20g | 240g |
2杯分 | 30g | 360g |
人により、好みの味があるので多少変わってもいいと思います。濃い味が好きな人は粉の割合を多くしたり、スッキリした味が好きな人はお湯を多め注ぎ、出来上がりの量を多くしてみてください。
なぜ「1:12」が黄金比かというと計算しやすいから。表の通り、豆の量とコーヒーの出来上がり量の重さの区切りをよくすることができるんです!
私はどんな豆でも最初はこの比率で淹れています。
そしてポイントはどの豆でコーヒーを淹れるときでもこの比率を変えないこと。いつも同じ割合で淹れることにより、「この豆は濃い味なんだ〜」とか「このブレンドはすっきりしてるな」など、豆の違いを楽しむことができるようになります。
まずは、これを参考に豆とお湯の量を決めましょう。
美味しく淹れるための準備
サーバーを使うときはコーヒーを淹れる前にお湯を少量入れておきサーバーを温めておくことで、出来上がったコーヒーが冷めるのを防ぎます。コーヒーを淹れる直前にお湯を捨ててくださいね。
ドリッパーにはペーパーフィルターをセットして粉を入れる前に、お湯を全体的に注ぎ、ペーパーフィルターを濡らしておくのがおすすめ。そうすることでペーパーフィルターに残った紙の匂いや漂白剤の匂いを無くしてくれます。
*コーヒーの淹れ方*
スケールを使う場合はサーバーを乗せたあとに重さをゼロにすると出来上がりの量が測りやすくなりますよ。
ドリッパーの中に入れた粉は揺らして平にするのがポイント。
膨らんだ粉がペーパーフィルターに付かないようにキレイな円にするのがポイント。
キレイな円に膨らむほど豆に均等に空気が入り、美味しいコーヒーになります。
このとき、ドリッパーからコーヒーの香りがふわっと浮いてきてとても幸せな気持ちになります!
30秒〜2分ほどを目安に500円玉くらいの円の大きさをキープします。
お湯のそそぐスピードはゆっくり丁寧にするのがポイント。
決めた出来上がり量になったらドリッパーを外します。最後の方はそそいだお湯を落としきらないよう、お湯を注ぎ続けましょう。
最後まで注ぎきってしまうと、珈琲豆の雑味と言われるエグ味、渋みも一緒に入ってしまうからです。
おすすめの豆
前の項で紹介した通り、ハリオV60は豆本来の味を出しやすい作りになっています。
そこでおすすめしたい豆はフレーバーがしっかりした豆。コーヒー豆屋さんに行くと、豆をフレーバーで例えていることが多いです。ベリー系やナッツ系、モカなど。
このようなフレーバーを感じたいときにハリオを使うとそのフレーバーをしっかり楽しむことができます。
私が好きな大阪のカフェ「sanwa coffeeworks」さんはコーヒー豆も自分達で焙煎していて種類もたくさんあります。店員さんも豆について、丁寧に説明してくれました。そのときにコーヒー豆の味をフレーバーで表していたのでとてもわかりやすく思ったことがあります。
そしてそれを実際に家で飲んでみるとフレーバーの表し方が実感できました。 「sanwa coffeeworks」さんはオンラインショップでもコーヒー豆を買うことができ、それぞれもコーヒー豆の味をフレーバーで記載しています。
あとは濃い味の珈琲を飲みたいときに買った豆はハリオで淹れるとしっかり味を出す事ができます。
濃いコーヒーを飲みたいときは人によって違うと思いますが、朝一番のコーヒーや、アイスコーヒーが飲みたいときに良さそうですよね!
まとめ
今回はハリオV60について、選び方から淹れ方までを紹介しました。コーヒーを初めて淹れるときに買ってもその後、長く使えるハリオV60はぜひ1つは持っていてほしいアイテムです。
ハリオV60でぜひ珈琲ライフを満喫してください。