ふんわりとしたミルクの泡が美味しいカプチーノ。しかし、同じカプチーノでもお店によって提供され方が少し違ってきます。
たとえば、シナモンスティックがついていたり、中にはココアパウダーがかかっていたりするものも。こういった違いを認識している人はあまり多くないのではないでしょうか。
今回は、カプチーノのシナモンスティックの使い方や正しい飲み方をご紹介していきます。
この記事を読んで、カプチーノをお好みにアレンジしてみたり、コーヒー時間をより楽しんだりするきっかけになればと幸いです。
カプチーノに付いているシナモンスティックの使い方
カフェでカプチーノを頼むと、棒状の形をした「シナモンスティック」と呼ばれるものが一緒に付いてくるお店があります。どのように使うのだろうと思った方もいるのではないでしょうか?
シナモンスティックは、マドラーのようにカプチーノを数回かき混ぜるのが正しい使い方。カプチーノに用いることで、シナモンの香りが移りコーヒの香りを引き立て、より甘くマイルドにしくれる効果があります。
シナモンパウダーとココアパウダーを入れる違い
ミルクの上にシナモンパウダーがかけられているカプチーノと、ココアパウダーがかけられているカプチーノがあります。
その違いは、アメリカ発祥のシアトル系コーヒーかイタリア系コーヒーか、という点。シナモンパウダーがトッピングされている場合は、基本的にシアトル系コーヒー。ココアパウダーの場合はイタリア系であることが多いです。
アメリカ経由でコーヒーが浸透した日本では、カプチーノにシナモンが付いてくることが一般的になっています。
アメリカとイタリアでの飲み方の違い
シアトル系のカプチーノは、ミルクフォームがたっぷりで、カフェラテと表記することもあります。サイズを選べるお店が主流で、カフェラテと混同する方も多いでしょう。
イタリア系のカプチーノは、150ml〜180mlのカップで提供されているところが多い傾向があります。そのため、よりエスプレッソを濃く感じられるのが特徴です。
イタリアではカプチーノは朝に飲むコーヒー。エスプレッソ25ml、ミルク100mlを蒸気で泡立てたものをイタリアカプチーノとして認定しています。
アメリカと比べるとイタリアは、ミルクの成分やカップサイズなどに明確な規定があります。イタリア人のカプチーノに対するこだわりの強さが伝わってくるでしょう。
カプチーノの正しい飲み方は?
カプチーノには、正しい飲み方や手順などはありません。国やお店によって様々なアレンジがされているので、結局カプチーノの飲み方はどれが正しいのか分からないと思われた方もいるかもしれませんね。
一般的にカプチーノというと、フォームドされたふわふわのミルクがのっているものを思い浮かべるでしょう。しかし、カフェラテでよくある「ラテアート」のように、絵を描いた「デザインカプチーノ」もあります。
飲み方は国によって異なったり、お店によって変わったりします。旅先で入ったカフェで提供されているカプチーノの背景や影響を考えるのも面白いかもしれません。
諸説あるけど好みで良い
様々なアレンジがありますが、カプチーノを楽しみたいのであれば、ぜひあなた好みにアレンジしてみてください。普段シナモンしか試さない方は、違う飲み方を試すと新たな発見があるかもしれません。
その1何もかけない派
カプチーノに何もかけないで、そのまま楽しむ飲み方です。エスプレッソの苦味とミルクを楽しみたい、甘いものが苦手な方にはこちらが一番おすすめです。
よりおいしくカプチーノを楽しむために、飲む前にスプーンで軽くかき混ぜると良いでしょう。泡のミルクと液体のミルクは比重が異なるので分離します。見た目は悪くなりますが、混ざり合うようにコーヒーを一度混ぜてから飲むのがおいしい飲み方です。
その2シナモンをのせる
カプチーノにシナモンをのせるのは、シアトル系の飲み方です。シナモン自体が好きな方におすすめです。また、シナモンにはリラックス効果などもあるので、疲れたときにはコーヒーとシナモンの香りを楽しむとリフレッシュになるでしょう。
その3砂糖をミルクに混ぜる
カプチーノはエスプレッソとミルクでできているので、もともと砂糖は入っていません。エスプレッソの苦味が苦手な方は、砂糖をトッピングするのがおすすめです。
上部のミルクにだけかけてミルクとの甘さを楽しみつつ、最後にエスプレッソの濃い部分を飲むと味わいに変化が出て楽しめますね。
その4チョコレートをかける
イタリア系のカプチーノの飲み方です。チョコレートパウダーやココアパウダーなどを加えることでカカオの香りがプラスされ、より濃厚な味わいになります。コーヒーとチョコレートは一緒に食べる方も多いように、相性の良い組み合わせです。
シナモンパウダー・スティックでカプチーノをアレンジ!
これまでのご紹介を踏まえて、ご自宅でも是非カプチーノを作ってみましょう。
スプレッソ:スチームミルク:フォームミルク=1:1:1
カフェラテと途中まで作り方が一緒です。よく混ぜ合わせるとカフェラテになってしまうので注意しましょう。
- カップには先にお湯を入れて温めておく
カップを温めておくことで、コーヒーが冷めてしまうのを防ぐことができます。美味しさがより長持ちするでしょう。 - エスプレッソを約30ml抽出する
- ミルクの温度を65度前後に温める
ミルクを温めるとスチームミルクとフォームミルクに分離するかと思います。 - 温めたミルクの容器を平らな台の上で軽くコンコンと叩く
軽い泡が上に、重い液体が下に移動します。また、粗い泡が消えて、きめが細かく口当たりのクリーミーなミルクになります。 - カップを用意してエスプレッソを注ぐ
スチームミルクが入らないようにスプーンで抑えながら、カップにフォームミルクを注ぎます。カップの半分くらい注いだら、スチームミルクをスプーンで集めながら一気に入れましょう。そうすることでふんわりとした見た目になります。
仕上げにお好みの量のシナモンパウダーかシナモンスティックで香りをつけて完成です。
シナモンパウダーを使ったアレンジ
お家でシナモン入りのカプチーノを作る際には、市販のシナモンスティックかシナモンパウダーを用意しましょう。
シナモンスティックとシナモンパウダーで香りや効能は変わりませんが、パウダーの方が使用する量が多くなります。たっぷりとシナモンの味や香りを楽しみたいのであれば、パウダーを用意しましょう。
シナモンスティックを使ったアレンジに必要な器具
カプチーノを自宅で作るのに、2つ必要なことがあります。
1つ目がエスプレッソを抽出する器具「エスプレッソマシン」です。エスプレッソマシンは、電動のタイプでも手動のタイプでも構いません。
2つ目が、ミルクを泡立てる「ミルクフォーマー」です。エスプレッソマシンに付属しているタイプやハンディタイプなど種類が豊富なので、使いやすそうなものを探してみてください。
この2つの器具があれば、カフェラテやカフェモカなどもできます。ご自宅でアレンジコーヒーを楽しんでみたい方は、この機会に揃えてみましょう。
カプチーノの細かいところにまでこだわるなら、150〜180mlサイズのコーヒーカップを用意してみましょう。
シナモンを使ってカプチーノをさらに楽しもう!
カプチーノは、人の好みや国によって解釈が異なることから、色々な楽しみ方があります。カプチーノにシナモンが付けるのも、楽しみ方の1つです。
イタリア系やシアトル系の飲み方など、今までの飲み方よりも好きなアレンジがあるかもしれません。あなたの口に合うようにお好みでカスタマイズしてみたり、お気に入りの作り方をしてくれるカフェを見つけてみたりして、カプチーノを楽しんでみてください。
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