「アラビカ種って何?どんなコーヒー?」と思っていませんか?
コーヒーって名前だけでも情報量が多すぎですよね。
「コロンビア」や「グアテマラ」などの国の名前に「モカ」や「マンデリン」などの豆の名前…。さらに「アラビカ種」ときたらもう何がなんだか…。
結論から言うと、アラビカ種とは「コーヒーの品種」の1つです。
例えば同じ「お米」でも、タイ米や日本米などがありますよね。アラビカ種もコーヒー豆でいう「タイ米」のようなイメージです。
他にも、コーヒー豆の代表的な品種には「ロブスタ種」「リベリカ種」があります。アラビカ、ロブスタ、そしてリベリカ。これら3つを合わせて「コーヒー三大原種」と呼びます。
同じお米でもタイ米と日本米で味が少し違うように、コーヒー豆もアラビカ種と他の品種で特徴が少し変わってきます。
この記事では、まず「アラビカ種」の特徴について詳しくご紹介。
さらに「ロブスタ種」「リベリカ種」との違いも合わせてご紹介しているので、この記事を読めば3種の違いがしっかりわかるようになりますよ!
ぜひ、よりコーヒーを知るきっかけにしてくださいね。
※ちなみに、コロンビアやグアテマラ、モカ、マンデリンなどは品種ではありません。これらはブランド名で、日本米でいう「コシヒカリ」「ユメぴりか」みたいなものです。
アラビカ種とはコーヒー三大原種の1つ!それぞれの特徴や違いをご紹介
現在では200種類以上ともいわれるコーヒー豆ですが、元をたどると3つの原種に分けられます。
その原種とは以下の3つです。
- 一般的に飲用に使われる「アラビカ種」
- インスタントや缶コーヒーに使われる「ロブスタ種」
- 生産量が全体の1%にも満たない希少なコーヒー「リベリカ種」
簡単に言うとアラビカ種とは、コーヒー豆の三大原種のうちの1つなのです。
そんなアラビカ種には、一体どんな特徴があるのでしょうか?
ロブスタ種やリベリカ種の違いとともに、詳しく解説していきます。
アラビカ種の特徴を紹介!
世界のコーヒー生産量の6~7割を占めているといわれるアラビカ種。
現在私たちが飲むコーヒーのほとんどは、アラビカ種のみか、アラビカ種とロブスタ種をブレンドしたものです。
ハワイの「コナ」や、インドネシアの「マンデリン」など、カフェやスーパーでよく見かけるコーヒー豆の多くはアラビカ種です。
ここからは、そのアラビカ種がどうやって栽培されているのか、どんな味なのかなど、より深堀りした特徴をご紹介していきます。
アラビカ種はどうやって栽培されているの?
アラビカ種は標高1000m以上の高地での栽培に適しているため、育てるのに手間がかかります。
さらに病害虫、霜、乾燥に弱く、収穫量が少ない非常にデリケートな品種なのです。
現在ではこの弱点を克服するため、耐病性のあるものや、収穫量の多いものを作り出そうと品種改良が盛んに行われています。
どんな味がする?
手間がかかる分、素晴らしい味わいを持っているのがアラビカ種の大きな特徴です。
アラビカ種は豊かな風味や酸味があり、豆の種類によってそれぞれに違った個性があります。
例えば、ブラジルならナッツのような風味、グアテマラならフルーティな酸味…という風に、全く味が変わってくるんです。
この一言では説明できない奥深さから、多くのコーヒーファンを虜にしています。
どこで飲めるの?
昔はコーヒーの専門店に行かなければ、アラビカ種のコーヒーは飲めませんでした。
しかし、現在はカフェやコーヒー専門店だけでなく、コンビニコーヒーや缶コーヒー、さらにはインスタントコーヒーでも、アラビカ豆を使用した商品が多く販売されています。
そのため、どこでも気軽にアラビカ種のコーヒーを楽しめるようになりました。
じゃあロブスタ種ってどんなコーヒー?アラビカ種との違いは?
日本での流通が2番目に多いロブスタ種。
「名前だけなら聞いたことある」という方も多いかもしれませんね。
アラビカ種と比較しながら、その特徴をご紹介していきます。
どうやって栽培しているの?
ロブスタ種はアラビカ種と全く違う特徴をもっています。
- 300m~800mほどの低地でも栽培できる
- 高温多湿な環境に強い
- 病気に強い
デリケートなアラビカ種と比較すると育てやすく、収穫量も多いです。しかしその分、値段も安価で取引されています。
どんな味がする?
病気に強く、育てやすい。収穫量も多く、価格も安い。
一見良いことばかりのようですが、味の面ではそうではありません。
ロブスタ種のコーヒー豆は苦味、渋みが強く、さらに「ロブ臭」と言われる独特の臭いもあります。
そのため、アラビカ種がストレートで飲まれるのに対し、ロブスタ種をストレートで飲むことはほとんどありません。
とくにロブスタ種が主に消費されるベトナムでは、ロブスタ種に足りない甘みを加えるため、コンデンスミルクを加えて飲む「ベトナムコーヒー」が人気です。
しかし、そんなロブスタ種も現在では品種改良が進んでおり、ストレートで楽しめる高価なロブスタも出てきています。
高価なロブスタは、独特なロブ臭は感じるものの苦味は少なく、完熟味を感じるアラビカ種に近い味わいになっています。
どこで飲めるの?
ロブスタ種のコーヒーはアラビカ種と違い、「ストレート」で飲めるカフェはそんなにありません。
ですが、皆さん気づかないうちにロブスタ種を口にしている可能性があります。
なぜならロブスタ種は、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原料に使われているからです。収穫量が多く、そして値段も安いため、大量生産したい商品にぴったりなんですね!
またカフェでも、苦味やコクを補強するために、アラビカ種に少しブレンドされていることもあります。
このように、知らないうちにロブスタ種のコーヒーを口にしているかもしれないのです。
ただ、最初に言ったようにロブスタをストレートで飲めるお店はあまりありません(たまにイベントで飲めるようにしているところはあるようです)。
なので、飲んでみたい方は生豆本舗などの通販で、ロブスタ種の豆を注文してみてくださいね。
- ジャバロブスタ(インドネシア)
https://www.namamame.jp/index.php?main_page=product_amountselling_info&cPath=1&products_id=1001
- トイ・スペシャル・ワイニー ナチュラル(ベトナム)
https://www.namamame.jp/index.php?main_page=product_amountselling_info&cPath=1&products_id=917
日本でほとんど流通していない「リベリカ種」とは?アラビカ種との違いは?
「幻のコーヒー」とまで言われるほど、日本には流通していないリベリカ種。
しかし、確実に存在はしているので、リベリカ種のことも知っておきたいですよね。
そこでここからは、リベリカ種の特徴と、アラビカ種との違いをご紹介していきます。
どうやって栽培しているの?
もともとはアフリカのリベリアが原産のリベリカ種。
しかし今ではリベリアではほとんど生産されておらず、その代わりにフィリピンやマレーシアなどのアジアで栽培されるようになりました。
アラビカ種が高地で栽培されるのに対し、リベリカ種は平地でも栽培できます。
気温や湿度などの栽培条件もアラビカ種ほど厳しくないのですが、コーヒー豆の天敵であるさび病には弱いです。
他にも、
- コーヒーの実が成熟するまで時間がかかる
- 木が大きくなくなるため、収穫が大変(生産性が低い)
- アラビカ種と比較すると味が劣る
などの理由から、生産量は大変少なくなっています。
どんな味がする?
リベリカ種で有名なコーヒーは2種類あります。
それはフィリピンの「バラココーヒー」、マレーシアの「エレファントコーヒー」です。
バラココーヒーの「バラコ」とは、現地の言葉で「強い」という意味です。その名の通り苦味やコク、香りが強いコーヒーです。しかし後味はすっきりとしており飲みやすくなっていると言われています。
エレファントコーヒーの特徴はスパイシーさと言われています。口当たりがまろやかで甘みが感じられるようです。
どこで飲めるの?
アラビカ種のように気軽に飲めるお店がほぼない、希少なリベリカ種のコーヒー。実は、日本でも通販でなら少量販売されています。
通販で購入する際には、
- 原産国がフィリピン、マレーシアであること
- コーヒー豆の種類がリベリカ種であること
を確認して購入くださいね。
アラビカ種のインスタントコーヒーのおすすめ3選
アラビカ種が、他の品種と比較しても品質が高くておいしいということが理解していただけたかと思います。
そこでここからは、そんな高品質なアラビカ種のコーヒーを手軽に楽しめる、インスタントコーヒーを3つご紹介していきます。
ぜひ参考にして、いつものインスタントコーヒーをワンランクアップさせてくださいね。
スターバックス プレミアム ソリュブルブラックスティック
知らない人はいないというほど人気が高い、スターバックスのインスタントコーヒー。
ミルクチョコレートとナッツを思わせる風味の「ミディアムロースト」と、ダークチョコレートを思わせる力強くて深いコクの「ダークロースト」がセットになっています。
スターバックスと同じアラビカ種の豆100%を使用しているので、お家で手軽にスタバの味を再現できます。
「スターバックスのコーヒーが好きだけど、近くに店舗がない」という方におすすめです。
INIC coffee Beans Aroma グァテマラ スティック
おしゃれで可愛いパッケージデザインが人気の「INIC coffee(イニックコーヒー)」。
「INIC coffee」は、従来のインスタントコーヒーとは全く異なる製法で作られているため、よりハンドドリップで淹れたコーヒーの味に近づけられています。
さらにアラビカ種100%のシングルオリジンなので、豆の個性を味わえるのも大きな特徴。
「手軽に本格的なコーヒーを飲みたいけど、いつものインスタントでは満足できていない」という方は、「INIC coffee」をチェックしてみてください。
マウントハーゲン オーガニック フェアトレード インスタントコーヒー
伝統的な有機農法で栽培されるコーヒー豆を使ったコーヒーを販売しているマウントハーゲン。
オーガニックのインスタントコーヒーって、ありそうで意外とないんですよね。そんな中、マウントハーゲンでは有機栽培のアラビカ豆100%のコーヒー豆を使用しています。
パプアニューギニア、ペルー、ホンジュラスの豆をブレンドし、かすかなスパイシーさの中にナッツのような香ばしさを感じる味わいになっています。
「おいしいオーガニックのインスタントコーヒーを探していた」という方におすすめですよ。
まとめ
今回はアラビカ種の特徴と、他の品種との違いについて解説してきました。
アラビカ種とは、コーヒー豆の三大原種のうちの1つです。
栽培に手間がかかりますが、その分他の品種と比べて高品質で、豊かな風味や酸味があり、豆の種類によってもそれぞれに違った個性を持っているのが特徴です。
その種類は豊富で、多くのコーヒーファンを虜にしています。
今後、コーヒーを選ぶ際に「このコーヒーの品種は何かな?」と考えながら選ぶのもおもしろいですね。
コーヒーは勉強すればするほど楽しくなってきます。
いろんなサイトで少しずつ学びながら、コーヒーライフをより楽しいものにしてくださいね。