コーヒー豆

コスタリカコーヒーは、酸味控えめでダークチョコのような甘味がうまい!豆の特徴を解説

「コスタリカコーヒーって、どんなコーヒーなの?」と思っていませんか?

ブラジルコーヒーと違って、コスタリカコーヒーは普段の生活ではあまり聞くことのない名前ですよね。

しかし、実は世界でも20位に入るほどの生産量を誇るコーヒー豆の生産国でもあるコスタリカ。火山帯にあるために標高も高く、火山灰の豊かな土壌で高品質のコーヒーを作り出しているのです。

コスタリカコーヒーは、とくに次のような味が特徴とされています。

  • ダークチョコレートのような甘み
  • レモンやオレンジのような柑橘系の香り

コーヒー自体に甘みを感じれらるので、クッキーなどの焼き菓子や、フルーツゼリーのように甘みの強くないスイーツとの相性が抜群です。

しかし、コスタリカは国中に有名なコーヒー産地があります。そのため、産地によって味わいが変わってくるのも特徴の1つ。

この記事では、コスタリカコーヒーについて、コーヒー初心者の方にも分かりやすいよう詳しく解説していきます。

オススメのコスタリカコーヒーを3つご紹介していますので、甘みとコクのあるコーヒーが好きな方はぜひお試しくださいね。

1、コスタリカコーヒーの特徴とは

酸味が少なめで、甘みとコクが感じられるコスタリカコーヒーを、次の4つの視点から解説していきます。

  • 産地
  • 味わい
  • 香り

1-1、産地はどこ?

コスタリカ共和国は中央アメリカ南部にある小さな国です。メキシコの少し南にあります。

国土は小さく、北海道の半分もありません。しかし、コーヒーの生産に適したその気候と地形からコーヒー産業が大きく成長・拡大しました。

主な生産地はタラス、トレスリオス、セントラルバレー、ウェストバレー、オロシ、ブルンカ、トゥリアルバ7つ。ここで、コスタリカの90%以上のコーヒーが栽培されています。

1-1-1、コスタリカコーヒーの歴史

コスタリカにコーヒー豆が持ち込まれたのは18世紀。そこからコーヒー産業が徐々に栄えていきました。

コーヒー豆の生産技術のさらなる向上や、栽培を通して起こる環境破壊への対策を目的として、1933年にコスタリカコーヒー協会(ICAFE)が設立。

1988年にはアラビカ種以外のコーヒー豆の生産を禁止するなど、国全体でコーヒー産業に力を入れています。コスタリカにとって、コーヒー豆の栽培は、国を支える重要な産業になっているのです。

1-1-2、高地での栽培で種子が引き締まる

コスタリカコーヒーの特徴である甘みを生み出すのは、コスタリカの標高の高さです。

さらに、コスタリカには国を横断するように火山帯がはしっています。高地での栽培であること、そして火山灰のミネラルが豊富な土壌がおいしいコーヒーの生産に一役かっているのです。

コーヒー豆知識

標高が高いほうが、引き締まった種子の高品質のコーヒー豆ができると言われています。

高地だと昼と夜で気温差が激しくなりますよね。その温度差によってコーヒーの種子が引き締まり、味わいや香りが際立つのです。

また、標高が高いと、収穫するのも簡単ではありません。そのため、標高の高い場所で生産されたコーヒー豆は高級品となることが多いのです。

ちなみにコスタリカでは、農家が体にロープを巻きつけて、1粒ずつ豆を収穫するそうですよ。

1-2、どんな味がするの?

コスタリカコーヒーは標高が高い栽培地が多く、そのため甘みが強く感じられるものが多くなっています。

ダークチョコレートのような甘みの中に、ほのかな蜂蜜の甘みも感じることができます。

雑味はあまりなく、酸味は適度で、甘みや深いコクが感じられるバランスのよいテイストです。

ただコスタリカでは低地でも栽培されているコーヒー豆もあり、精製法によっても味が変わります。

低地で生産されたコーヒーだと酸味が強くなりやすいので、

  • 甘い味わいが好きな人→高地で栽培されたもの
  • 酸味が好きな人→低地で栽培されたもの

のように、生産地と好みを照らし合わせて選ぶのもおすすめです。

コスタリカでは標高をもとに等級分けをしている(1-4-2、標高をもとに等級分け)ので、それを参考に自分の好みに合うコーヒー豆を探してみてくださいね。

1-3、どんな香りなの?

コスタリカコーヒーは、芳醇でフルーティな香りが特徴です。レモンやオレンジのような柑橘系のさわやかな香りが感じられます。

1-4、どんな豆なの?

コスタリカで栽培されているのはアラビカ種のみ。コーヒー豆の品質を守るために法律を定めるなど、国を上げてコーヒー産業を支えています。

豆の大きさは産地によって様々ですが、どこの豆もおしりのふっくらとした丸みのある形をしています。

1-4-1、高品質なアラビカ種以外は禁止

コーヒー豆の中でも高い品質であるアラビカ種以外の栽培を法律で禁止しました。今ではアラビカ種の中の1種であるカトゥーラ種高地で、カトゥアイ種低地で栽培されています。

コーヒー豆知識

アラビカ種は、コーヒー3大品種のうちの1つです。コーヒーの生産量全体の7~8割を占めるのが、このアラビカ種。

味わいや香りが他品種よりも優れているため、高品質の品種とされています。

1-4-2、標高をもとに等級分け

さきほど、「標高が高いほどコーヒー豆は高品質になる」と説明しましたね。コスタリカではその標高をもとに等級を6つに分けています。

  • 1,  標高1200m~1600m:SHQ (Strictry Hard Bean)
  • 2,  標高1000m~1200m:GHQ (Fancy Hard Bean)
  • 3,  標高1350m~1500m:HB (Hard Bean)
  • 4,  標高1200m~1350m:MHB (Semi Hard Bean)
  • 5,  標高1000m~1200m:HGA (Extra Prime Washed)
  • 6,  標高850m~1000m:MGA (Prime Washed)

標高が高いほど、等級も上になります。また、標高が高いものは甘みが強く標高が低いもの酸味が強くなりますので、味の好みで選ぶのもオススメです。

2、コスタリカコーヒーを活かす飲み方


コーヒーは豆の味や焙煎度によって風味が変わってきます。

ここではコスタリカコーヒーをおいしく飲むことができる淹れ方をご紹介していきます。

2-1、85℃前後のお湯で入れよう

甘みは強いものの、全体的にバランスのよいコスタリカコーヒーの風味を味わうには、お湯の温度を85℃前後にするのがおすすめです。

少なめのお湯でゆっくり淹れると、コスタリカコーヒーの甘みを引き出すことができます。

「コーヒー豆知識」

抽出するお湯の温度によってコーヒーは風味が変わってきます。

95℃以上の高温では苦味が強くなり、75度以下の低温では酸味が強くなるのです。

そのためどんなコーヒーでも、75℃~95℃で淹れるようにしましょう。

浅煎り(ミディアム)のコスタリカコーヒー

甘味の強いコスタリカコーヒーですが、ミディアムローストにすることでまろやかな酸味も味わえます。

浅煎りのコスタリカコーヒーは、香りや酸味、甘味、コクのバランスが秀逸!そのため、初めてコスタリカコーヒーに挑戦するときは、まずミディアムローストを試してみるのがオススメです。

こんな方におすすめ

  • コスタリカコーヒーを初めて飲んでみる方
  • コーヒーの苦味が苦手な方

・中煎り(ハイ)のコスタリカコーヒー

香りや甘味、深いコクのバランスのとれた味わいを楽しめるハイロースト。苦味は少しあるものの柔らかい口当たりです。その味わいの中に、フルーティな酸味も感じられます。

こんな方におすすめ

  • 香りや甘味、コクのあるコーヒーを味わいたい方
  • 酸味は控えめが好きな方

・深煎り(フルシティ)のコスタリカコーヒー

フルシティローストは、甘味と深いコクが出てきます。コーヒー豆はフルシティにすると苦味が強くなりがちなのですが、コスタリカコーヒーでは苦味も柔らかい印象です。

こんな方におすすめ

  • コーヒーの酸味が苦手な方
  • 甘味と深いコクを味わいたい方

2-2、カフェラテやカプチーノにもおすすめ

甘味とコクが特徴であるコスタリカコーヒーは、ミルクとの相性が抜群。コスタリカコーヒーの持つ甘味と苦味が、ミルクの甘さによってまるでキャラメルのような味わいになります。

カフェラテやカプチーノが好きな方にはぜひ一度試してみてほしい、オススメの飲み方です。

3、オススメのコスタリカコーヒー3選


コスタリカコーヒーは、上品な甘さが特徴のコーヒー。そのため、基本的には「甘い味わいのコーヒーが好き!」という方におすすめです。しかし、一言でコスタリカコーヒーと言っても、品種や産地によって味わいは変わってきます。

ここからは、「カップ・オブ・エクセレンス」を受賞したこともあるコーヒー豆3つをご紹介していきます。

コーヒー豆知識

  • 「カップ・オブ・エクセレンス」とは、コーヒーの最高峰を決定する品評会のことです。
  • まずは国内予選にて、その年に収穫された高品質なコーヒー豆が出品されます。

そこを勝ちぬくと、次は国際審査会です。

風味や品質などを厳しく審査されます。その中でも最高品質のコーヒー豆だけがカップオブエクセレンスの称号を受賞することができるのです。

つまり、カップオブエクセレンスを受賞した豆は、「その国で1番おいしい豆」と認められているということなんですよ!

3-1、「加藤珈琲店」コスタリカカップオブエクセレンス

2018年度のカップオブエクセレンスを受賞したコーヒー豆。加藤珈琲店が世界中のコーヒー会社と競合した上で競り落とした逸品です!

焙煎は中煎り(シティロースト)ですが、苦味は少なく、柑橘系の上品な甘味を楽しめます。

3-2、「常盤珈琲焙煎所」コスタリカ/ラ・バンデラ ラ・フォレスタル農園

品評会で入賞したこともある「ラ・バンデラミル」のコーヒー豆。

同じ山の斜面には、カップオブエクセレンス1位をとった農園もあるほど、高品質のコーヒー豆が育ちやすい環境にあります。

強い甘味が特徴で、フルーティな香りも楽しむことができますよ。

3-3、「ビーンズ喜多見」コスタリカコーラルマウンテン

高品質なコーヒーを多く生産するコスタリカの中でも、コーラルマウンテンで作られたものは昔から人気の衰えない『スペシャルティコーヒー』と言われています。

甘味は軽やかでも深いコクがあり、飽きのこない味わいです。

まとめ

国を挙げてコーヒー豆の栽培に力を入れているコスタリカ。深い甘味とコクが特徴の高品質なコーヒーを多く生産しています。

酸味が少ないので、アメリカンコーヒーのような酸っぱさが好きな方には物足りないかもしれません。ですが、しっかりとした甘味やコク苦味のバランスが絶妙なので、コーヒー初心者の方にこそオススメしたいコーヒーです。

まろやかな酸味を楽しみたいときは浅煎り、キャラメルのようなコクを楽しみたいときは深煎りにするなど、その味わいや香りの変化も楽しんでみてくださいね。

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fujiko

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