暑い日が続いて「今すぐ、キンキンに冷えた、のどごしスッキリのアイスコーヒーを作りたい!」と思っていませんか?
でも「カフェで出てくるようなアイスコーヒーを家で作るのは難しそう」と思っているかもしれません。ご安心ください。アイスコーヒーは、分量とたった3つのコツを守るだけで、自宅でも簡単に、おいしく作ることができます!
今回は基本的なアイスコーヒーの作り方以外にも「お店に負けないくらい、おいしいアイスコーヒーを作りたい!」「友だちにもふるまえるように、オシャレなアレンジも知りたい!」そんな疑問にすべてお答えします。
おいしいアイスコーヒーを作って、暑い夏を楽しみましょう♪
おいしいアイスコーヒーはお家でも作れる?
「そもそもアイスコーヒーって、ホットコーヒーを冷ますだけでいいの?」「すぐにアイスコーヒーを飲みたいけれど、冷ますのに時間がかかるのは困る!」「氷で冷やすとすぐにできそうだけど、味が薄くなってしまいそう」そう思っているかもしれません。
確かに、ホットコーヒーを冷ますだけでは、おいしいアイスコーヒーは作れません。しかし、分量とコツさえ守れば、誰でも簡単においしいアイスコーヒーを作ることができます!難しいスキルや、特別な器具は必要ありません。
おいしいアイスコーヒーを自宅で作ることができれば、「夏は一歩も外に出たくない…」という暑がりさんも、さらに夏を楽しむことができるはず!
それでは、さっそく基本的なアイスコーヒーの作り方について説明していきましょう♪
目次
「急冷法」と「水出し」
アイスコーヒーの作り方には、「急冷法」と「水出し」があります。
「急冷法」とはその名前のとおり、熱いお湯で淹れたコーヒーをたくさんの氷で一気に冷やしてアイスコーヒーにするもの。「水出し」は水でゆっくりと抽出するコーヒーのことで、「コールドブリュー」「ダッチコーヒー」とも呼ばれています。
それでは、それぞれの特徴やレシピをご紹介していきましょう。
◯急冷法
「急冷法」では、挽いたコーヒー豆を熱いお湯で抽出し、氷で冷やしてアイスコーヒーにします。コーヒー独特のしっかりとした味わいが特徴。
お湯で抽出するからこそ、コーヒーの成分がしっかりと溶け込み、きりっとした苦みや風味を味わうことができるんですね。「コーヒー独特の苦みが好き!」「大人の味わいを楽しみたい!」という方におすすめ。
使用する器具は、ホットコーヒーを淹れるときに使っているものと同じで大丈夫です。すでにハンドドリップ用の道具を持っているなら、とくに新しい器具を準備する必要はありません。すぐにアイスコーヒーを作ることができますよ。
急冷法でアイスコーヒーを淹れてみよう
- お好みのコーヒー粉(挽いたコーヒー豆):20~25g
- お湯:250cc
- 氷:100g</>li
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- サーバー
*作り方*
ゆっくりと抽出を行うこと。抽出されたコーヒーがたくさんの氷で一気に冷やされ、すっきりと引きしまった味わいになりますよ!
◯水出し
「水出し」は「水につけてゆっくり抽出したコーヒー」のこと。水で時間をかけて抽出するため、味わい深く、まろやかで飲みやすいのが特徴。これは、熱をかけずに抽出することで、コーヒー独特の苦みやえぐみが出にくくなるためです。とても飲みやすいコーヒーなので、コーヒー初心者の方や「苦すぎるコーヒーはちょっと…」という方におすすめ。
専用の水出しコーヒーポットを使えば、ストレーナー(こし網)の中にコーヒー粉や挽いたコーヒー豆を入れるだけなので、とっても簡単においしいアイスコーヒーを作ることができます。
専用ポットを使って水出しコーヒーを淹れてみよう
- 準備するもの*
- ストレーナー付の水出しコーヒー用ポット
- お好みのコーヒー粉(挽いたコーヒー豆):100g
- 水:1L
*作り方*
専用ポットは1,500円くらいで購入することができます。また、一度にたくさんの量を作ることができるのも魅力のひとつ。1Lの水に対して、コーヒー豆100gが目安ですが、ポットのサイズによって調整してください。
〇「急冷法」と「水出し」の比較
淹れ方が違えば、味わいも変わってきます。それぞれの味の違いや特徴をご紹介しますので、お好みのアイスコーヒーを見つけてみてくださいね。
急冷法 | 水出し | |
味の特徴 | ・コーヒーの風味がしっかりとした味わい ・きりっとした苦みがある | ・コーヒー独特の苦みやえぐみが少ない ・口当たりがまろやかで飲みやすい |
メリット | 飲みたいときにすぐ淹れることができる | 手間をかけずに、一度にたくさん作ることができる |
デメリット | 氷やフィルターなど、用意しなければならないものが多い | 抽出に時間がかかってしまう |
おいしいアイスコーヒーを作るコツ
カフェで出てくるようなアイスコーヒーを、自宅で作ることができればうれしいですよね。
でも、実際に作ってみると「なんだか味がボンヤリと薄くなってしまった」「味が濃すぎておいしくなかった…」など、失敗した経験があるかもしれませんね。
安心してください。以下の3つのポイントを守れば、失敗することなく、おいしいアイスコーヒーを作ることができます!
- 豆は「深煎り」「中挽き」をセレクト
- ドリップする場合、濃さは2倍に!
- たっぷりの氷で急冷すること
では、順番に理由を説明していきますね。
◯豆は「深煎り」「中挽き」をセレクト
おいしいアイスコーヒーを作るために豆は「深煎り」を選びましょう。苦みが強い深煎りの豆を使うことで、コクが深いアイスコーヒーを淹れることができます。
とくに「水出し」の場合は、「深煎り」かつ「中挽き」の豆がおすすめです。水出しコーヒーは抽出時間が長いため、細挽きにすると雑味やえぐみまで抽出されてしまいます。
水出しならではの「まろやかさ」を失わせないように、「中挽き~やや粗挽き」の豆を選ぶようにしましょう。
コーヒーの基礎知識
アイスコーヒーは、ホットコーヒーよりも酸味を強く感じやすいと言われています。これは、人の味覚の特徴に関係があるんです。
人は冷たい食べものだと、酸味を強く感じる傾向があります。しかし、冷たいと苦みはあまり感じません。この法則から、アイスコーヒーでは苦さを出しやすい「深煎り」を使って、はっきりした味にすることが多いんですよ。
◯急冷式で淹れる場合、コーヒーの濃さは2倍に!
急冷式(ドリップ)でアイスコーヒーを作る場合、コーヒーの濃度は2倍にしましょう。アイスコーヒーは最終的に氷で冷やすため、どうしても味が薄くなってしまいます。
冷やした後もコーヒーのコクや風味を保つために、抽出するときはいつもの2倍濃くしましょう。
◯たっぷりの氷で急冷すること
おいしいアイスコーヒーを作るポイントは、たっぷりの氷で一気に冷やしましょう!抽出してすぐのコーヒーを一気に冷やすことで、コーヒーの風味や香りを閉じ込めることができます。
でも「しっかり冷やしているつもりだけど、ちゃんとキンキンに冷えているか分からない」と思っているかもしれませんね。しっかり冷えているか確かめるには、たっぷりの氷でコーヒーを冷やした後、マドラーでぐるぐるかき混ぜてみてください。氷が溶けなくなったら、しっかり冷えた証拠ですよ。
アイスコーヒーメーカーを使用する方法
急冷法や水出し以外にも、「アイスコーヒーメーカー」を使用してアイスコーヒーを淹れることができます。アイスコーヒーメーカーは、自宅で簡単にアイスコーヒーを淹れることができるキッチングッズのこと。
大きく分けると、次の3つのタイプに分けられます。
- ドリップ式
- 手動式
- 電動式
それぞれの特徴をご紹介しますので、好みに合わせて選んでください。
①ドリップ式
ドリップ式は、お湯で抽出したコーヒーを氷で一気に冷やすことができる器具です。抽出時間が短いため、飲みたいときにすぐ飲めるのが魅力。一気に冷やすことでコーヒーのうまみをぎゅ~っと閉じ込めるので、味わい深いアイスコーヒーを楽しむことができます。
②手動式
手動式はお湯や水の淹れ方を細かく調整することができます。慣れるまでは調整が難しいかもしれませんが、香りや濃さを自分好みにできるのは嬉しいですよね!
また、手動式はポットタイプのものが多く、お手入れが簡単なのも魅力のひとつ。置き場所にも困りませんので、「一日に何杯もコーヒーを飲みたい!」という方におすすめですよ♪
③電動式
電動式は名前の通り、自動でコーヒーを抽出することができる器具です。お湯を沸かしたり、注いだりする必要はありません!コーヒー豆をセットするだけで、本格的なコーヒーをコーヒーメーカーが自動で淹れてくれます♪「自分で味を調整するのは難しそう」と思っている初心者さんにもおすすめです。
電動式のコーヒーメーカーでは、サーモスの商品が人気。なんと、お湯を沸かす必要もなく、コーヒー粉と氷をセットするだけでアイスコーヒーを作ることができるんです!コーヒーサーバーは二重構造となっているので、コーヒーの香りや風味を保つことができるのもうれしいポイントですよね。
ドリップパックを使用する方法
これまでいろいろなアイスコーヒーの作り方をご紹介してきました。「意外と簡単にアイスコーヒーを作れそう。でも、材料を量ったり温度を管理するのはやっぱり面倒だなぁ」「コーヒーメーカーは便利そうだけど、器具を洗うのは面倒…」そう思っているかもしれません。そんなわがままさんにおすすめしたいのは、ドリップパックです!
おいしいアイスコーヒーを作るには、どうしても少しだけ手間がかかってしまいますよね。しかし、このドリップパックを使えばお湯を注ぐだけで本格的なアイスコーヒーを作ることができるんです。
ドリップパックを使って水出しコーヒーを淹れてみよう
- ドリップパック
- グラス
- ポット
- お湯
*作り方*
注ぐお湯の量はホットコーヒーの半分くらい。濃いめに淹れて、しっかり冷やしましょう!
アイスコーヒーのアレンジレシピ
見た目もかわいくて、もちろん味もおいしい!そんなアイスコーヒーを作りたいとは思いませんか?自分へのごほうびに作ってもよし、遊びにきたご友人にふるまってもよし!簡単に作ることができますので、ぜひ試してみてください♪
◯豆乳カフェオレ
豆乳をたっぷり使ったカフェオレ!牛乳よりも口当たりがまろやかになりますので、コーヒーの苦みが苦手という方にもおすすめです。
- アイスコーヒー
- 氷
- ガムシロップ
*作り方*
豆乳は、氷よりも下になるように注ぎましょう。氷に伝わせてコーヒーを注ぐことで、きれいな層を作ることができます。
◯オレンジアイスコーヒー
オレンジの風味を感じることができるフレーバーコーヒー。オレンジとコーヒーのコントラストがとってもきれいなので、見ためでも楽しむことができます。
- アイスコーヒー
- オレンジジュース
- ガムシロップ
- カットオレンジ
- 氷
*作り方*
◯ココナッツアイスコーヒー
ココナッツ風味のアイスコーヒー。やさしい甘さが口いっぱいに広がるので、疲れているときにもおすすめ。特別感があるのもうれしいですね。
- アイスコーヒー:150ml
- コンデンスミルク:大さじ1杯
- ココナッツシロップ:小さじ1杯
- 氷
- (お好みで)チェリー
*作り方*
グラスにもこだわってみよう
お好みのグラスを選んで、アイスコーヒーをさらに楽しみましょう。見た目にこだわってもいいですし、機能性を重視してもいいかもしれませんね。おしゃれなグラスはもちろん素敵ですが、意外と知られていないおすすめのグラスをいくつかご紹介します。
①タンブラー
「アイスコーヒーといえば、銅のタンブラー!」と思っているかもしれませんね。タンブラーは二重構造になっているため、アイスコーヒーの冷たさを保つことができるのがポイント。表面に光る水滴がさわやかで、あつ~い夏にもぴったりですよ!
②ダブルウォールコーヒーカップ
ダブルウォールコーヒーカップは、中身が浮いているように見えるおしゃれなグラス。二重構造となっているため、手のひらの温度が伝わりにくく、コーヒーを冷たいまま保つことができるんです。手にフィットするように設計されているのも魅力的ですね。
③ロンググラス
ロンググラスといえば、ビールやカクテルなど、お酒を飲むときに使われるイメージがありますよね。ロンググラスなら、普通のアイスコーヒーを入れただけでも、とってもおしゃれで上品な印象に変わるんです。
まとめ
あつ~い夏は、キンキンに冷えたおいしいアイスコーヒーが飲みたくなりますよね。
実は、コツや分量を守れば、誰でも簡単においしいアイスコーヒーを作ることができるんですよ!
まず、アイスコーヒーを作る方法には「急冷法」と「水出し」があります。
「急冷法」は、お湯を使って濃いめに淹れたコーヒーを冷却する方法。コーヒー独特の苦みやコクを楽しみたい人におすすめです。
一方、「水出し」は水からゆっくりコーヒーを抽出する方法。コーヒー独特の苦みやえぐみが少なく、口あたりがまろやかで飲みやすいのが特徴です。コーヒー初心者でも飲みやすいのが嬉しいですね。
淹れ方が変われば、味わいも違ってきますので、好みや気分に合わせて選んでください♪
おいしいアイスコーヒーを作るコツは3つ。
- 豆は「中挽き」「深煎り」をセレクト
- (ドリップする場合)濃さは2倍にする
- たっぷりの氷で急冷すること
この3つのポイントを意識すれば、「冷やしたら薄くなってしまった…」なんてミスも防げますよ。
急冷法や水出し以外にも、アイスコーヒーメーカーやドリップパックを使用する方法もあります。アイスコーヒーメーカーには①ドリップ式②手動式③電動式のものがありますので、用途や好みに合わせて選んでください。
「豆を挽いたり、器具を洗うのは面倒…」と思う人は、お湯を注ぐだけで本格的なコーヒーを淹れることができるドリップパックがおすすめです。
うだるような暑い夏も、おいしいアイスコーヒーがあれば楽しく乗り越えられるはず♪自宅でおいしいアイスコーヒーを作って、すてきな夏をお過ごしください!