
と思っていませんか?
キリマンジャロコーヒーは、タンザニア産のコーヒーのこと。ビターオレンジのように爽やかで、ほろ苦い酸味と深いコク、そして花のように甘い香りが特徴のコーヒーです。

と思うかもしれませんね。
そこで、この記事ではキリマンジャロコーヒーの味や香りなどの特徴を、コーヒー初心者の方でも分かりやすいようにやさしく解説。
合わせて、手軽にキリマンジャロを味わえる商品をご紹介していきます。
ぜひ、コーヒーを知るきっかけにしてくださいね。
目次
1.キリマンジャロコーヒーとは?特徴を紹介!
「野性味あふれる」と評価されるキリマンジャロコーヒー。まずは、次の4点について見ていきましょう。
- 産地
- 味わい
- 香り
- 豆の形
産地はどこ?
産地キリマンジャロで購入したコーヒー豆
キリマンジャロコーヒーの産地は、アフリカ大陸のタンザニアという国です。別名「アフリカの屋根」と呼ばれる「キリマンジャロ山」で育てられています。
標高1,500m〜2,500mと高地で、大切に育てられているコーヒー豆です。
タンザニアで作られたコーヒー豆は、基本的に全て「キリマンジャロコーヒー」と呼ばれます。
例えば、エーデルワイス農園で栽培しているキリマンジャロコーヒーは「タンザニア エーデルワイス」。他にも、モンデュール農園で栽培している「タンザニア モンデュール」が有名です。
キリマンジャロコーヒーが誕生したのは1900年ごろ。ドイツやイギリスがタンザニアを開拓したのがきっかけでした。
一方、日本で有名になったのは1953年ごろ。「キリマンジャロの雪」という映画が公開されたのがきっかけです。公開と同時にキリマンジャロコーヒーが売り出され、大ヒットしました。
今では日本は、キリマンジャロコーヒーの最大輸入国だそうですよ。
どんな味がするの?
キリマンジャロコーヒーは、次の2つの味を持ち合わせているのが特徴です。
- 強みの酸味
- 柑橘系フルーツのような甘味
「コーヒーって苦いんじゃないの?酸っぱいの?」と思ったかもしれませんね。コーヒー豆は焙煎することで苦味が生まれますが、本来は木になる果実のひとつ。
果実によって、ベリーのようなジューシーで甘さのある酸味がしたり、柑橘系フルーツのようなスッキリと透明感のある酸味がするのです。
キリマンジャロコーヒーは、ビターオレンジのような、ほろ苦で爽やかな酸味をしています。スッキリとした軽い口当たりですが、深いコクを持ち合わせているのも特徴です。
ちなみにキリマンジャロコーヒーは、ミルクとの相性は今ひとつ。その理由は、酸味が強いためです。キリマンジャロに限ったことではありませんが、酸味が強すぎるとミルクと喧嘩してしまうんです。そのため、コメダ珈琲など一部の喫茶店では、キリマンジャロを頼むとミルクがついてこなかったりするんですよ。最近は、以前ほど酸味が強くないものも出てきているのですが、まずはストレートで飲むのがオススメです。
どんな香りなの?
キリマンジャロコーヒーは、花のような甘い香りが特徴。とくに次の2つの香りに例えられることが多いです。
- 甘さの中に『優雅さ』『華やかさ』を感じるジャスミン
- 『焼きたてお菓子』のようなバニラ
コーヒー豆は、豆を粉砕(挽く)することで香りが出てくるのですが、キリマンジャロコーヒーは豆の状態から香りを感じるほど、香り高いのが特徴です。
コーヒー豆知識
コーヒー豆は、栽培された土地の標高が高いほど、香りが良くなると言われています。標高1,000m以上の土地で栽培されたキリマンジャロは、香りも高品質なのです。
どんな豆をしているの?
キリマンジャロのコーヒー豆には、次のような特徴があります。
- 大粒で、少し緑がかった灰色
- たっぷりと水分を含んでいて、硬い
キリマンジャロは、標高が高いところで栽培されていると説明しましたね。標高の高い土地は昼夜の寒暖差が激しく、降水量も多くなります。
すると、豆の水分量が多くなり、実がしまって硬くなるのです。
また、水分とともに油分も多く含まれるため、コーヒーにして飲むと口当たりが滑らかに感じますよ。
2.キリマンジャロコーヒーは入れ方、煎り方で風味が変わる
コーヒー豆は、収穫してすぐに使うわけではありません。
豆の煎り方(ロースト)やお湯の温度など、「入れるまでの過程」で風味が全く変わってきます。とくにキリマンジャロの場合、ローストの時間によって風味が大きく変わるのが特徴です。
ここからは、キリマンジャロをおいしく味わう入れ方を紹介していきます。
キリマンジャロは、ぬるめのお湯でサッと手早く入れよう
キリマンジャロの爽やかな香りを味わうには、75℃〜80℃の「ぬるめのお湯」で入れましょう。温度が高すぎると、香りや酸味が飛んでしまいます。
また、コーヒーを抽出するときに時間がかかると、酸味や苦味が偏ったり、強まってしまうことも。
ドリップするときは太めのお湯を注ぎ、早めに抽出を終えましょう。スッキリしながらもコクのあるキリマンジャロを楽しめます。
浅煎り(ミディアム)、中煎り(ハイ)のキリマンジャロ
ローストの時間を短くすると、キリマンジャロは酸味が強くなり、爽やかな味に。口に入れると、キリマンジャロのほろ苦さと豊かなコクを感じ、口の中で香りを放ってから、ふわっと消えていきます。
酸味が出てくるため、ミルクとの相性はあまり良くありません。
こんな方におすすめ
- キリマンジャロ特有の酸味を味わいたい方
- スッキリしたコーヒーを飲みたい方
深煎り(シティ、フレンチ)のキリマンジャロ
逆にローストの時間が長くなると、苦みが強くなります。しかし、代わりにキリマンジャロの強い酸味が抑えられて、甘い香りが引き立つように。
甘い香りと上品な苦味、しっかりしたコクで、キャラメルのような風味を味わえます。濃厚な味わいですが、後味はスッキリとしているため、しつこさは感じません。
こんな方におすすめ
- キリマンジャロは飲んでみたいけど、酸っぱいコーヒーは苦手な方
エスプレッソで楽しもう
キリマンジャロは、エスプレッソでも楽しめるコーヒー豆のひとつ。
キリマンジャロは深煎りにすると、酸味が消えてしまいますが、濃厚な苦味とコクが際立つようになります。すると、まるでエスプレッソになるために生まれてきたようなコーヒーに変身するのです…!
深煎りのキリマンジャロを手に入れたら、エスプレッソに挑戦するのも良いですね。
エスプレッソとは
エスプレッソは、深煎りした豆に強い圧力をかけて、一気に成分を抽出したもの。そのためドリップコーヒーよりも、かなり濃厚で深い香りとコクを楽しめます。日本では、マキアートやカプチーノなどにアレンジして飲まれることが多いです。
ブレンドするのもオススメ
どんなにコーヒーが好きでも「キリマンジャロは酸っぱいから苦手…」という人もいるほど、強烈な酸味がするキリマンジャロ。
酸味が気になるときは、他の豆とブレンドするのもオススメです。キリマンジャロ特有の酸味を抑えつつ、フローラルな香りとコクを生かしたバランスの良いコーヒーを作れます。
ただし、コーヒー豆によっては、キリマンジャロの酸味とケンカしてしまうので注意しましょう。
ブレンドにオススメの豆
オススメは、ブラジル産のコーヒー豆です。生産地域が広いので、場所によって風味も少し変わってきますが、全体的に「まろやかなコク」が共通しています。
さらに苦味と酸味のバランスが取れていて、安定感があるのも特徴です。
そのため、キリマンジャロとも相性ピッタリ。それぞれの豆を中煎り程度にローストすると、欠点を補いながら美味しく味わえますよ。
3.オススメのキリマンジャロコーヒーをご紹介!豆や粉、値段もご紹介
ここまで読んで、「実際に飲んでみたい!」と思ってきたかもしれませんね。筆者も、コーヒーの風味を実感するには「実際に飲んでみる」のが1番だと思います。
しかし、一言でコーヒーと言っても、売られている状態はさまざま。
大きく分けると、2つの名前で売られています。
- レギュラーコーヒー
- インスタントコーヒー
売られている状態は、それぞれ次の表の通りです。
インスタントコーヒー以外の商品を「レギュラーコーヒー」と呼びます。
それぞれの状態によって、コーヒーを入れるのに必要な手順や器具が大きく違ってきます。そのため商品を選ぶときは、まず「家にどの器具があるのか」をしっかり確認しておきましょう。
ここからは「コーヒーはあんまり飲んだことないけど、キリマンジャロを飲んでみたい!」という方にピッタリの商品を紹介していきます。
レギュラーコーヒーのオススメ3選
コーヒーメーカーが家にある方は、レギュラーコーヒーに挑戦してみましょう。オススメは以下の3点です。
1. AGF マキシムちょっと贅沢な珈琲店 レギュラーコーヒー キリマンジャロブレンド(粉)
「ちょっと贅沢な珈琲店」シリーズでは、原産地で品質検査をクリアしたコーヒー生豆を調達。さらに、日本人の味覚にあった火加減でコーヒー豆を焙煎しています。
深煎りなので、酸味は程よく抑えられているのが特徴です。さらに、安定感のあるブラジルコーヒーをブレンド。コクがある濃厚な味わいですが、スッキリした口当たりが楽しめます。

2. カルディコーヒーファーム【焙煎珈琲】キリマンジャロ(粉、豆どちらもOK)
コーヒー豆を中心に、輸入食品を扱っているカルディーコーヒーのキリマンジャロ。
中煎りにすることで、キリマンジャロ特有の酸味と香りを残しています。甘酸っぱい果実のようなキレのある味わいです。また、他の豆とブレンドされていないので、純粋なキリマンジャロを味わえます。
豆の状態で売られていますが、注文するときに粉にすることも可能です。

3. キーコーヒー VP プレミアムステージ キリマンジェロブレンド(粉)
選び抜かれたコーヒー豆を使った、キーコーヒーのキリマンジャロ。深煎りで、他の豆もブレンドされていますが、酸味も残っています。
キリマンジャロ特有の酸味と、ブレンドによって生まれた深いコクで、いつまでも飲み続けたくなるような味わいのコーヒーです。

4.手軽に試すなら、セブンイレブンやファミリーマートのキリマンジャロがオススメ
手軽に1杯だけ飲んでみたい方は、コンビニでインスタントコーヒーのキリマンジャロを購入するのがオススメです。
お湯を入れるだけなので失敗しませんし、何より1杯100円ほどの値段でキリマンジャロを味わえます。
現在、キリマンジャロコーヒーを置いているコンビニは、次の2つ。
- セブンイレブン
- ファミリーマート
ただし、セブンイレブンは店舗によって置かれていないところも。ファミリーマートはインスタントコーヒーになりますが、1杯71円とかなりお手軽に購入できます。
「好きか分からないのに、いきなり豆を買うのはちょっと不安だな…」という方は、ぜひファミリーマートに行ってみてください。
まとめ
アフリカ大陸の最高峰「キリマンジャロ」で栽培されている、キリマンジャロコーヒー。
さわやかな酸味と深いコク、そして花のように甘い香りが特徴です。酸味が強いので、ミルクとの相性はあまり良くありません。
しかし、豆のロースト時間によって味わいが大きく変わってきます。
初めてキリマンジャロコーヒーを飲む方や「キリマンジャロならではの味を知りたい!」という方は、『浅煎り』『中煎り』と書かれたレギュラーコーヒーを選びましょう。
逆に他のコーヒーを飲んでみて「酸っぱいコーヒーは苦手…」という方は、『深煎り』『ブレンド』と書かれた商品がオススメです。
家にコーヒーメーカーがない方は、お湯だけでコーヒーが作れるインスタントコーヒーをオススメします。
標高の高い土地で育てられたキリマンジャロコーヒーは、香りも酸味も高品質!ぜひ一度、アフリカの名品と呼ばれる「キリマンジャロコーヒー」で、ホッとするひとときをお楽しみください。